自然素材
建材について

◆クロスと塗材
現状ではほとんどの住宅の壁に使用する建材はクロスです。しかし、クロスには可塑剤が含まれています。可塑剤はビニールを柔らかくするためにあります。それは、柔らかくなければひびがいったり切れてしまうからです。施工者にとっては、引き渡し後にクレームになるのが困るし安価なものがいいので、皆クロスを奨めます。だから今の住宅業界はほとんどクロスなのです。しかし、可塑剤には柔らかくする為に化学物質フタル酸ジオチクルDOPが使われています。これがやっかいな代物で、「直ちに体に影響は与えない」がしかし、「長期に渡れば体に悪い影響を与える」という建材なのです。住むという事は長期に渡るという事であり、体に最も近い内装材としては安全性に注意しなければならない材料だと言えます。
安全性に欠けるクロスですが、クロスの良い所は多々あります。まずは多くのデザインの中から選べるという事です。それに安価で張り替えが容易という事でしょう。一方塗材は価格はクロスの3倍程度と高価で多くのデザインを選ぶ事は出来ません。しかし、塗材の独特の高級感と雰囲気が得られる事と、自然素材のもつ安らぎとここち良さを味わう事が出来ます。
当社としましては、この対策として、3つの解決策を考えています。
① 安全な特殊なクロス、接着剤を使う。
② 古来から使われている安全な塗材を使う。
③ 板材を壁に貼る。
◆漆喰と珪藻土
クロスに代わる自然塗材として最もよく名前が知られているのが漆喰と珪藻土でしょう。では、この二つのどちらがいいのでしょうか。二つともいいところと悪いところがあります。例えば漆喰は乾く時に炭酸を取り入れて自ら固まる為に接着剤が必要ありません。しかし珪藻土は自ら固まる力が弱い為につなぎの接着性のものが使われます。これが微量ですが化学物質を使う事がほとんどです。
また、漆喰はどちらかというと、硬く固まる為にヒビ割れしやすいですが、珪藻土は粘着性がある為にヒビが出にくいという違いもあります。どちらも一長一短。後はデザインや趣向によって選ぶといいと思います。
◆床材
フローリング合板は何層も重ねて接着剤を使っている為、少なからずシックハウス患者には影響が出てしまいます。しかし無垢材を使用した時に気をつけなければならないのは、接着剤の化学物質と傷が付き易いという事です。杉やヒノキの針葉樹は傷が付き易く色も変色しやすい為、柿渋や自然系オイルで上塗りをお勧めします。また、フローリング合板に比べて無垢材は高価な事から安価に購入する為の工夫が必要です。
自然素材あれこれ
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