引っ越しして入居先で体調悪化した、とのご相談をうけました。
「周辺の家からの柔軟剤が原因ではないか?また台所にいると体調が悪化する。
電磁波の影響も心配している」とのことでした。
〈調査結果〉
今回は化学物質の測定と、報告書も欲しいとの事で、「スタンダードの空気質調査」を実施しました。
まず、測定器で空気を吸引し、ホルムアルデヒド、パラジクロロベンゼンの調査をした結果、ホルムアルデヒドが厚生労働省の指針値以上の濃度数値が測定されました。
指針値0.08PPMのところ、それ以上に。
一般的にはいつも0.02~0.03ppmくらいですので、めずらしいですね。

しかし、体感的にはそれほど感じられません。
部屋の状況をみてみると、アロマ製品やお香等が置いてある棚の部分から強い化学物質臭が確認され、これがホルムアルデヒドの数値が高く出た一つの原因だと思われます。

また、家具が多くこれも原因の一つのようでした。周辺からの柔軟剤も原因の一つとして考えられますが、まずはこれらのアロマ製品等の使用を中止し、いらない家具等を撤去することを提案致しました。
また、電磁波については、床に空気清浄機が設置されており、こちらから低周波について高い数値が確認されました。
足のしびれが症状の一つとしてあったのですが、これが原因だったのかもしれません。

台所の冷蔵庫、換気扇、照明からも低周波が出ていました。これらが台所での体調悪化の原因と推測されました。対策として、電化製品のアースをとる商品をご紹介させて頂きました。
最終手段は、寝る際に冷蔵庫以外の分電盤のブレーカーを切る方法があります。

またダイニングのいつも座っておられる椅子の近くにWi-Fi機器があり、これらから高周波について高い数値が確認されました。そこで、Wi-Fiの使用を無線から有線に切り替えることをおすすめしました。
また、外部にはスマートメーターが設置されていた為、寝る時にはそこからなるべく頭の位置を遠ざけるなどの対策を提案致しました。
最近は香害についても知られるようになった為、柔軟剤等が体調不良の原因と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかしもちろん、それらが原因となる場合もありますが、調査した結果、他の原因のほうが影響が大きいと考えられるケースも多々あります。
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