「賃貸のマンション内で違う階に引っ越したら、体調不良になった。原因をしらべて欲しい」とのご依頼を受けました。
SRC造の高層マンションにお住まいで、都会の中にあります。
和室にいると体調が悪くなり、頭痛やのどの痛みを感じる。建具などに匂いを感じる為、原因を調査して欲しい、とのことでした。
〈調査結果〉
このケースでは、マンション内の違う階に引っ越してから発生した体調不良の原因が、過去の入居者による防虫剤や樟脳の使用、またはリフォーム時の薬剤の残留による臭気である可能性が高いことが判明しました。
特に、押入の床板や枠材、天袋部分から強い臭気が感じられたため、そこに化学物質が蓄積していたと考えられます。このようなケースは日本の住宅で時折見られ、特に和室は押入や畳に薬剤の影響が残りやすい特徴があります。
調査結果のポイント:
ホルムアルデヒド・パラジクロロベンゼン・カビの測定結果・これらの数値は一般的な範囲内で問題なし。
臭気調査・和室の押入内部、とくに床板、枠材、天袋部分から強い臭気を確認。
原因の推察・以前の入居者が使用していた防虫剤や樟脳。・リフォーム時の薬剤(クリーニング剤や防カビ剤など)。
対策と結果:
封止処置・押入内部に簡易タイプの封止用シート(薄手タイプ)を貼付。・養生用のシート(マスカー)も併用して臭気を抑える試み。
→ 最初は効果があったが、日が経つにつれて再び臭気を感じるようになった。
改良した封止対策・アルミ箔を使用した化学物質封止用シートを再度貼付。・アルミテープも活用し、臭気をより強力に封止。
→ この処置後、お客様は再び臭気を感じなくなった。
今後の対策:
臭気を封止する方法は一時的なものであるため、根本的な改善のためには対象部分の交換や取り除きが理想です(例えば、床板や枠材の交換)。ただし、これはコストがかかるため、住み続ける期間や予算に応じて検討が必要です。
現在の対策で臭気を感じなくなったのであれば、アルミシートやアルミテープを活用した封止を継続しつつ、日々の換気を強化することを推奨します。
補足アドバイス:
日本の多くのマンションや住宅では、過去の入居者やリフォーム時の薬剤使用が原因で今回のような問題が発生することがあります。このため、引っ越しの際には事前に住戸内のにおいや空気質を確認することが重要です。また、化学物質や臭気に敏感な場合は、入居前に専門業者による空気質調査を依頼することをおすすめします。
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▼調査・点検依頼▼
化学物質や電磁波による体調不良でお困りの方、
自分の場合はどうなんだろう…?と心配な方は一度ご自宅の点検をさせてください!
調査結果をもとに安心して暮らせる”衣食住”のアドバイスさせていただきます。
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