無塗装の無垢材でのリフォームです
- dir- T.Y

- 9月22日
- 読了時間: 2分
〜化学物質過敏症のお客様に配慮して〜
今回のお客様は、以前に化学物質過敏症(CS)の対策でマンションリフォームをされた方です。前回の工事は他社でしたが、今回は弊社にご依頼をいただきました。
洗面所裏の給水管から水漏れが発生し、床や壁に広く影響が出ていたため、今回の工事では床や壁の貼替えを行いました。当初は軽度の被害を想定していましたが、床をはがしてみると想像以上に大きな被害があり、二段階に分けて工事を進めることに。まずは第一期工事が完了しました。
無垢材のフローリング施工
以前は絨毯だった床を、防音性能のある無臭のマットの上に、無塗装の無垢フローリングを施工しました。化学物質過敏症のお客様のため、接着剤は使わず、固定方法に工夫をしています。
ただ、床なりが強く出ていたため、施工後にある粉を用いて調整を試みました。結果として音は収まりましたが、その粉にお客様が反応され、時間の経過とともに落ち着くまで少しお待ちいただくことになりました。→ この経験から、今後は別の方法を検討する必要があると学びました。
無垢材ならではの注意点
無塗装の無垢材は湿度によって膨張しやすい特徴があります。通常は床材同士にわずかな隙間をあけて施工しますが、床なりの調整のために寄せて施工した結果、一部膨らみが出てしまいました。
これは無塗装材ならではの動きで、塗装品であれば軽減できる可能性があります。現在は落ち着いており、経過を見守っているところです。
カビ対策とアルコールの選定
水漏れによって心配されるのがカビです。今回もカビの発生がかなりありましたので、アルコールで処理を行いました。市販のアルコール製品には添加物が含まれていることが多く、CSのお客様には使用できない場合があります。
いくつも試した結果、有害な化学物質を含まないアルコール100%品を60%に希釈して使う方法にたどり着きました。これにより、安全にカビ対策ができています。
まとめ
今回の工事では、無垢材の自然な風合いを生かしながら、化学物質過敏症のお客様に配慮した施工を心がけました。課題や学びもありましたが、それらを活かして次の工事につなげていきたいと考えています。
第一期工事を終えた現場は、木のぬくもりを感じられる落ち着いた空間に仕上がりました。施工後の写真も掲載しておりますので、ぜひご覧ください。
<一部玄関床は置床マット>























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